ブレーキローター交換

プロミュー

 いままで使用していたブレーキローターが限界を迎えたようなので交換する事にしました。
 いままでは『エンドレス』のローターを使っていましたが、エンドレスのスリット入りローターって値段が結構するので 今回は『プロジェクトμ』を選びました。

脱脂
 今回、購入したプロミューのローターは防錆塗装がされていないので 最初に塗装します。その為に、錆び止め用の油を徹底的に落とします。
塗装(裏)
 表も裏も脱脂が完了したら 裏面の塗装をします。この部分は小石等が当たる事が無い部分ですし、ハブに直接 接する場所なので段差が出ないように薄く塗ります。
塗装(表)
 裏面が乾いたら 表側の塗装です。
 この面は傷が付きやすいので乾いたら塗って、乾いたら塗ってをくりかえします。
 3、4回塗り重ねたらホイールが接する部分を目の細かいサンドペーパーで平にならします。この時にやりすぎると塗装が剥げてしまうので、適度にペーパーがけします。
エンドレス
 新しいローターの準備ができたら、古いローターの取り外しにかかります。
(写真は助手席側(左が前側)です)
旋回
 ステアリングが真っ直ぐになったままだと作業がしにくいので、思いっきり右にきります。
(手でローターを持っても向きが変わりますが、エンジンキーが刺さっていないとハンドルロックがかかってしまいます)
邪魔ボルト
 手、工具が入るようになったら 早速キャリパーの取り外し

…と、いきたいですが 赤丸のボルトが邪魔でキャリパーのボルトに工具がかかりません。
逆刺し
 「しょうがない、諦めるか」と、聞き分けがいい子にならずに
「邪魔な物は取れ!」と、道を切り開きましょう!
 外したボルトは逆側から少し差しておけば、後々取り付ける際にボルト穴がズレるような事がありません。
キャリパー取り外し
 工具がかかれば潤滑剤と力技でキャリパーの2本のボルトをしとめます。
ちなみに、キャリパーを外す前にパッドを外しています。
ボルト
 私のGCのキャリパーはエンドレスの『通称:チビロク』が付いているので、取り付けボルトもキャリパーに付属されていたボルトを使っています。
取り付け穴
 キャリパーは赤丸2カ所にボルト留めされています。
取り付け穴
 キャリパー側です。
 この下駄さえ換えれば 別の車種にチビロクを取り付ける事が出来るので、このキャリパーは車を乗り換えても持っていくつもりです。
ぶら下げ
 外したキャリパーをそのままブレーキホースに任せてぶら下げるとホースに負担がかかるので、針金ハンガーを適当に切って『S』字フックを作り、スプリングを利用して吊るしました。
ローター取り外し
 キャリパーが外れればローターは簡単に外れます。
 ローター自体はハブに固定されていないのでローターの端に掌底を食らわせればスコッと抜けるようになります。
 硬い場合はローターに開いているネジ穴にM10のボルトをねじ込んでいけばローターが浮きますし、掌底の破壊力に自信が無い人はプラハンでぶん殴れば外れます。
重量測定
 折角外したので重量を測ってみました。

 エンドレスローター(中古)=6.2kg
重量測定
  プロジェクトμローター(新品、塗装済)=6.8kg


………600gも違います。左右合わせて1.2kg
厚み測定
 厚みも測ってみました。

 エンドレスローター=22mm
厚み測定
 プロジェクトμ=24mm


 新品のプロミューは純正と同じ厚みですが、エンドレスは2mmも削れています。…2mmで600gも差が出る物でしょうか?エンドレスが元々軽かったのかな?
掃除
 ローターが無くなったらハブのローターが接する面を掃除します。
 ペーパーがけでも良いですが、私は『スコッチブライト』という 鍋の焦げ付き等を落とすスポンジ?たわし?を使いました。
装着
 ハブの掃除ができたらおニューのローターを付けます。
(スリットの向きがエンドレスと逆になっていますが間違いではありません)
キャリパー取り付け
 ローターをホイールナットで奥まで均等に押し込んで固定した状態でキャリパーを取り付けます。
(ローターの塗装が所々剥げていますが、これはキャリパーとの干渉を確認する為にローターを回した為です。塗装が剥げた部分はキャリパーに当たった部分なのでナットでもっと押し込みます)
パッド無し
 新品のローターは今までの物よりも厚みがあるのでパッドが付いたままだとパッドがローターに当たってキャリパーが付きません。
ピストン戻し
 キャリパーの取り付けが出来たら、パッドを挿入する為にピストンを押し戻します。片方入れたら、反対側を押し戻しパッドを入れます。
ホイール装着
 パッドも固定して、邪魔だったナックルのボルトも元に戻したらホイールを規定トルク(8~10キロ)で締めて完成!!
ピストン出し
…ではなく、最も大事な仕上げが残っています。
 押し戻したピストンを押し出さなくてはいけません。
 エンジンをかけてブレーキブースターを作動させた状態でブレーキペダルを何度も踏み込みます。最初の1回目はスコッと一番置くまでペダルが下がり、踏む度に徐々に手前で止まるようになり 通常の抵抗感に戻ったら終了です。
(この仕上げを忘れると『死』が待っています!!!!!)
試乗後
 近所をゆっくり走ってきました。
 塗装のおかげで中古パッドと新品ローターの当たりが悪い事がハッキリ分かります。そして、実際 止まりません!!
 交換後の試し乗りは必ずゆっくり動き(サイドブレーキだけですぐ止まれるくらい)ブレーキが利くかどうかしっかり確認してください。初めは減速はしますが停止はしにくいです。また、ホイールナットも確認の為トルクレンチでカチカチ確かめてください。
 ある程度 感覚と制動力がわかったら流しにでかけパッドとローターの当たりをつけます。ローターの塗装が綺麗に剥げたらパッドがきれいに当たっている印です。
 当たりをつける為と ブレーキを軽くかけたまま走る人が居ますが、この方法は御法度です。必要以上にローターが熱を持ち、歪みの原因になります。

 ある程度の当たりが出たら今まで通りの制動力が戻ってきました。
 ローター径もパッドも今までと同じなので特別止まるようにはなりませんが、歪みは解消されたはずです。

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